帝国劇場での『レ・ミゼラブル』
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帝国劇場が最後になってしまう。
奇跡的に、ファイナルウィークに観にいくことが出来ました。
いやもう本当に奇跡。
奇跡的すぎる。
昔、よく連れて行ってもらった場所。
夢中になった演目。
劇場が好きになったキッカケ。
『あぁ、無情』も読み、
大学生頃には自分でチケットを購入するようになり、とある課題曲に選んだのは『民衆の歌』。
思い入れがとても強い場所であり、演目です。
何年ぶりだっただろうな。
子供の頃に一緒に連れて行ってくれた母と共に行けたのも、感慨深くなりました。
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私の記憶にあるキャストさんで、現在もいらっしゃるのは森久美子さんのみ。
演出も変わり、舞台セットも衣装も鮮やかに進化していました。
変わらぬ熱量に冒頭から胸を打たれ、上演時間いっぱい、終始こみ上げ続けていた。
メインキャストは勿論、
アンサンブルの力の大切さを目の当たりにしました。
1幕終わりか2幕始めのバリケードは昔の方がそびえ立っていた記憶。
それでも全部が懐かしくて美しくて、新鮮でした。
カーテンコールの後
最後にはなんと、
キャストさんが舞台上の端から端まで全員が並び、事前に配られた『民衆の歌』の歌詞が書かれたポストカードを元に、観客も皆んな立って全員合唱。
背景は照明がフランスカラーに変わり、
圧倒されました。
昔、課題曲に選んだおかげか
聴き続けていた歌だからなのか、
不思議と歌詞は覚えていて自分に驚き。
いや、歌が、凄いんだな。
隣にいた母の目にも涙。
私も涙。笑)
大感激とはこのことです…。
歌は少し削られていたような気がしたけれど
本当に本当に、素敵な素敵な時間をいただきました。
観終えて数日経った今も、興奮冷めらやぬ。
しばらく心が潤い続けると思います。
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これからも『レ・ミゼラブル』の上演は続きますが…
帝劇で観られるのは最後。
奇跡みたいな時間だったなぁ。。
劇場内のステンドグラスも目に焼き付けて。
終わったあとは胸いっぱいだったけど、凄く後ろ髪を引かれてしまった。
もうここに入る機会がないと思うと心底寂しくて。
この貴重な観劇に心から感謝いたします。
なにより、この劇場と『レ・ミゼラブル』に出会わせてくれた両親にありがとうです。
きっと、帝劇でのレ・ミゼが無ければ今の自分はいなかったので。
終わってから母とお茶したけど、何時間喋っていたやら。
あまりに凄い唯一無二の時間だったから、しょうがないよね。
パンフレットは宝物。
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